ミラーが事故(台風などの天災も含む)などで壊れた時は・・・・。


GPターボのミラーは防眩で且つ着色ミラーなので、中古部品ではなかなか出ません(経験上)。

よって、この場合は裏技を使います。ミラーの鏡面はどうしようもないので、新品で部品共販

から購入します。受注生産なので、3週間くらいの納期が必要です。

 

《手順》

1.まず、EL系の2ドアの電動ミラーを解体屋なり中古パーツ店なりから入手します。

  (2ドアでないとミラーがつかない場合があります。)

  ノーマルのミラー(鏡面色が違う)

  大方価格は2000円くらいでしょう。電動が手に入らなければ手動式でもOKです。

  しかし、この場合、電動は効きません。ボディ同色をねらうことを忘れないように。

 

2.分解、清掃をします。まず、ミラーを下から見て、ねじ穴があるので、そこに+ドライバを

  差し込んで外します。

 

  ねじがとれたら、ミラーの鏡面を斜め上に引きあげるとミラーASSY

  が外れます。電動式の場合、配線もついてきますから、気を付けて。市販のクリーナー

  などを使って汚れている所を清掃します。ミラーのABS製のボディ部分はワックスで磨くと

  非常にきれいになります。それから、ミラーを倒した時に見えるところが一部黒のままなの

  で、フレーム(ねじ3本で止まっている)を外し、缶スプレーで塗装すると見栄えが良くなります。

 

3.ここからが本題ですが、割れた(おそらくそうでしょう。)ミラーを外します。ケガしないように

  手袋をはめて。

 白い(アイボリー?)の部分がアクチュエータ。

  モーター部の後ろにピンが挟まっていると思うので、それをラジオペンチなど

  で引き抜きます。この後、アクチュエータ部の青いリンクを外します。このとき、鏡面を引っ張ると

  リンクごと抜けますがそのままでかまいません。

 

4.ここで、購入したGPターボ用の鏡面[parts no 87913-16350(運転席側)]を取り付けます。

  これにはアクチュエーター用のリンクとブーツが同梱されていますから、これを交換します。

  鏡面の右と下にリンクを差し込む穴があるので、丸い突起を差し込みます。差し込む前に

  穴を前もってニッパーなどで広げておくと入りやすいです。鏡面を割らないように注意。

  この後、抜け止め用のリングを下から装着し、防水ブーツをかぶせて一次作業終了。

  5.からは全て砕け散った場合を想定して説明します。(以下の作業は同じです。)

 

5.非電動しか手に入らない、という場合には徹底的に分解します。覚えておいて下さい。事故った

  ときも慌てず騒がず、事故現場の清掃も兼ねて飛び散った部品は全部拾っておきましょう。

  どんなカタチで使えるかわかりません。

  そこで、徹底的に分解をするのですが、事故の時のミラーは無惨そのもののはずですが、

  落ち着いて分解をすれば意外と使えます。ハーネスとアクチュエータ(調整部分)は分離せず、

  ミラー背面にある止めピンをラジオペンチなどで引き抜きます。このとき、ワッシャーがとぶので

  なくさないように。もちろん、止めピンも。そして、調整用のリンクがミラー鏡面とアクチュエータの

  間にみえるはずなので、ニッパーやラジオペンチを使って丁寧に外します。すると鏡面が外れ、

  アクチュエータ部だけになるので、この4本の+ねじを外します。そして、裏側のロック用の爪を

  外せば、分解できます。このとき、どの色のコードがどの端子に配線されているか、を確認して

  マーキングしておくこと。これを怠るとスイッチと逆方向にミラーが動くので注意。

 

6.確認してハーネスを抜きます。そして中古で手に入れたミラー(手動)を分解します。鏡面がとれ

  たらとりあえずそこらへんに置いておきます。もともとのGP用の電動ハーネスを丁寧に外し、

  手に入れたものに同じように移植します。下の黒いカバーは手前に引くと外れます。ちょうどUの

  字型に配線されているので、そのままやります。このとき、注意すべきは防水カバー(3Rと書い

  てある)はGP用を使うということ。手動式はハーネス穴があいてないですからね。

 

7.あとは、防水カバーをキレイに取り付け、アクチュエータの配線を元に戻します。先ほどのマーキ

  ング通りにコネクタを取り付け、ゴムパッキンを介してアクチュエータを組み立てます。もし、事故の

  衝撃でハーネスが切れていたら、自分で結線し直しましょう。しかし、自動車にマ○チモーターが使

  われているとは思わなかった。

 

8.ミラーを組み付けます。ここで鏡面を付けます。T字型の部品をアクチュエータに貫通させます。

  この状態でワッシャー(これは新品についている四角のものを使っても良い。)をかませて例の

  止めピン(新品)をT字型の部品をラジオペンチなどで引っ張ったまま差し込みます。そして、ミ

  ラーの右下2箇所の調整用のリンクをモーター部に押し込んで結合し、ブーツを破らないよう、

  精密ドライバーで装着して出来上がり。

  後は組み上げたミラーボディ本体に上から装着し、外したねじ1本を締めてミラーassyは完成。

 鏡面の色がGP用ですね。

  あとはドアと3本のねじで結合し、ドア側ハーネスとの結線をして、カバーをクリップに合わせて

  たたき込み、完成。


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